口唇炎

こんにちは。少しずつ寒くなってきて冬の訪れを感じますね。冬が近づくにつれ乾燥の多い時期に入り多くみられる疾患が「口唇炎」です。今回は冬にトラブルが多くなる「口唇炎」について紹介しようと思います。

 

口唇炎とは❔❔

口唇炎になると唇がカサカサする、痒い、ピリピリする、皮がめくれるなどの症状がでます。

口唇は、皮膚より角層が薄くて皮脂膜がなく、表面から水分が失われやすいため、乾燥する冬場は特に注意が必要になります
症状がひどくなると、口唇が腫れたり、リップラインに小さなブツブツができたりします。
また、口唇が割れたり、周囲の皮膚まで赤く炎症を起こすこともあります。

 

原因
・乾燥によるものやリップクリーム・口紅・歯磨き剤・食べ物などの接触によるかぶれ
・体調不良、喫煙・舌で唇をなめる癖があるなどの刺激によるもの

※唾液には消化酵素が含まれているため、それが刺激となり、唇の乾燥を助長させてしまいます。

 

口唇炎になったら・・・
軽症であれば、リップクリームやワセリンなどで保湿をこまめにすると改善していきます。
痒みや腫れが強い時は治療が必要です。
刺激から守るため保湿剤を何度も塗り、弱いステロイド外用薬で炎症を抑えていきます。
必要があれば、ビタミンB群(レバー、牛乳、豆類、緑黄色野菜など)の摂取、抗アレルギー薬を内服します。
また、接触が原因となるものがある場合は、それを見つけ、避けていくことが大切です

 

市販のリップクリームではなかなか治りづらく、悪化させてしまう場合もあります。
症状がある場合は早めに皮膚科へご相談ください。

 

 

川口皮膚科クリニック スタッフ