こんにちは。春の季節になり暖かくなってきたので外出の機会も増えてきましたね。ピアスや指輪、ネックレスなどのアクセサリーやベルト、時計などを身に着けると、皮膚が痒くなったり、赤くなったりすることはありませんか?これらは身体にアレルギー反応(接触性皮膚炎など)が起こっています。その原因となる金属を調べるのが金属アレルギー検査(パッチテスト)です。当院では、金属アレルギーの検査(パッチテスト)ができます。
※実施日は水曜日のみ
○金属アレルギー検査とは?
金属を含んだ試薬のついたテープを背中に貼って、アレルギー反応が起こるかどうかを調べる検査で、2日間テープを貼った後、2、3、7日目の3回判定をします。
検査ではアルミニウム、コバルト、スズ、鉄、白金、パラジウム、マンガン、インジウム、イリジウム、臭化銀、クロム、ニッケル、亜鉛、金、銅、水銀の16種類の金属を検査することができます。
○金属アレルギーの原因
金属のアクセサリーを身につけていると、金属は汗に反応して化学変化が起こり、金属が溶け出します。溶け出した金属を体は「異物」として抗体反応を起こし、皮膚が赤くなったり、痒くなるような症状が起きます。
金属アレルギーを起こしやすい金属は、ニッケル、コバルト、クロム、金、水銀などが有名です。特にニッケルは、加工しやすくてさびにくく安価なので、ピアスやイヤリング、ネックレスといったアクセサリーやメガネのフレーム、筆記用具、ビューラーに使われることもあります。
他にも、そばやチョコレート、豆類、ナッツ、紅茶、ワイン、レタス、キャベツ、カボチャなど食材にも金属は含まれるので、金属の種類やそれぞれの特徴などを知っておくというのも、金属アレルギーの予防としてはためになるのかもしれませんね。
金属は、身に付けるアクセサリーから、生活用品、硬貨と身の回りにあふれています。
金属アレルギー検査でアレルゲンが見つかると、ご自身での生活で注意すべきものが明確になるので今後の皮膚炎の予防にも繋がりますので興味あれば調べてみてくださいね!
川口皮膚科クリニック スタッフ