保温肌着による皮膚の痒み

1月に入り、空気もとても乾燥してさらに寒さが増しましたね。寒い日が続いていますので皆様体調には気を付けてください。

冬に悪化する可能性が高いアレルギー疾患といえば「アトピー性皮膚炎」が挙げられます。アトピーの大敵である乾燥によって、皮膚の保湿が難しくなるからです。冬場はとにかくスキンケアを重視して、肌の保湿をきちんと行いましょう!

 

本日はヒートテックなど保温肌着による皮膚の痒みの紹介です。

冬の寒さ対策にヒートテックなどの吸湿発熱繊維で出来た肌着を愛用されている方も多いと思います。(実のところ私も愛用しております)

 

しかし、吸湿発熱性の作用が強いために肌の水分が失われやすく、乾燥してしまうという状況が起こるようです。吸湿発熱繊維は、化学繊維で出来ており、水分を吸収し繊維が発熱することで暖かくなるという仕組みです。乾燥肌の方は繊維が水分を吸収する際に、元々水分が少ない肌からさらに水分が吸収され乾燥してしまいます。乾燥した肌と化学繊維の摩擦により刺激を受け、痒みが出ます。痒みの原因となり、湿疹が生じる可能性があります。また、ヒートテックの繊維素材にかぶれてしまう方もいます。

 

化学繊維の吸湿発熱性の肌着を着ると、肌のかゆみ・乾燥などがひどくなる場合には、着用を一旦控えて、綿素材の肌着に替えるようにしましょう❣

特に肌が弱い子どもや、乾燥肌になりがちな高齢者では症状が出やすいという調査もあるので、注意してくださいね!

 

 

 

 

川口皮膚科クリニック スタッフ