クリスマスツリーみたいな紅斑?

こんにちは!もうすぐクリスマスですね。本日はクリスマスにちなんだ皮膚疾患の紹介です。

皮膚科でクリスマスといえば、「ジベル薔薇色粃糠疹(ジベルバライロヒコウシン)」です🎄

 

ジベル薔薇色粃糠疹とは、全身や体幹を主とした部位に紅斑(赤い斑点)がたくさんでき、紅斑の体幹における配列模様がクリスマスツリーの様に見えるのが特徴です🎄

 

体の中心からクリスマスツリーのように皮疹が並び、最初に出た皮疹部は少し大きめで真ん中の皮膚が薄くむけてかさついてきます。

 

発熱や倦怠感、痒みはなく20~30歳代に多く見られ、夏よりも冬に多いと言われています。原因ははっきりされておらず、なんらかのウイルス感染がきっかけではないかといわれています。

 

ジベル薔薇色粃糠疹は、ほとんどの場合1-2カ月で痕を残さずに自然治癒する為、特別な治療は必要ない場合が多いですが、まれに痒みが強いなど症状が出ることがあり、その場合には症状を軽減する外用薬や内服薬が処方されることもあります。

 

全身に紅斑が多発する皮膚疾患には、薬疹やウイルス性発疹など重症化するものもあるため、もし、多発性の紅斑が生じたら早めに皮膚科に受診して下さいね。

 

 

 

川口皮膚科クリニック スタッフ